Casa de Daiju Concert #11 at Rey Audio

29 May 2011 at Hakone Rey Audio "Casa de Daiju" Geijutsu Salon

EVENTAIL(扇)-4 
太田朋子 フランス歌曲を歌う

 G.フォーレ    五月、ネル
 C.ドビュッシー  「雅な宴 第1集・第2集」
 K.ヴァイル    ソング・メドレー
 F.プーランク   マックス・ジャコブ詩による「パリジアナ」
          ジャン・コクトオ詩による「トレアドール」
                         ほか


来る5月29日(日)、皆さまお待ちかねの

EVENTAIL(扇)コンサート第4回を開催できることになりました。

扇のように広がるフランス歌曲の世界より

太田朋子さんの選曲で安らぎのひとときをお贈りします。

第2部は、"箱根名物"芸術オーディオコンサートです。

初回から参加の方はもちろんのこと、初めての方も是非ご参加ください。


EVENTAIL (エヴァンタイユ) 第4回

太田朋子さんからのごあいさつ

 3月11日の大震災による未曾有の混乱と哀しみの中、

わたくしたちは復興のためにそれぞれ自分でできることを積み重ねています。

そんな中、Eventail 第4回目が開催できますことを心より嬉しく思います。

これもまた、わたくしたちにできる「何か」だと信じます。

今回の前半は、ドビュッシーがヴェルレーヌの詩により作曲した

“雅な宴”第1集と第2集(それぞれ3曲づつ)をメインに、

この詩人と音楽家の魂の交信に触れてみます。

前回もヴェルレーヌの詩によるフォーレの歌曲をとりあげましたが、

じつはドビュッシーはフォーレに先駆けてこの詩人の作品による歌曲を書き、

フォーレとはまったく異なる世界を作っていたのでした。

 後半はがらりと趣を変え、「身近に感じるフランス語による歌」の数々をお聴きいただきます。

とはいっても、そこはEventailのやり方で、ひとひねり・・・

まずは“三文オペラ”で名を知られるクルト・ヴァイルのソング・メドレーです。

ヴァイルは1900年生まれのドイツの作曲家ですが、

ナチに追われまずパリへそしてニューヨークに逃れ、ブロードウェイでも活躍しました。

そしてEventailとしては、やはり外せないのはプーランク、

1899年生まれのプーランクはヴァイルとまったく同時代人ですが、

ヴァイルの2年間のパリ滞在中に交流したという記録はありません。

しかし、ヴァイルがエリート中のエリートとして音楽教育を受け活動したなかで

「聴衆に近づく」という姿勢をあえてとっていたのに対し、

それをごく自然に体現していたのは正式な音楽教育を受けていなかったプーランクではないでしょうか。

プーランクという作曲家はまず心を打つ美しいメロディと独特な和声感覚が素晴らしく、

このコンサートでも音楽家のこの側面を多く取り上げてきましたが、

実はプーランクの音楽は両極端の代表のようで、全速力の舌をかみそうな、

指がからまりそうな作品と静寂が支配する神秘の響きが、

敬虔なカトリックの聖なる楽曲とミュジックホールやボードヴィルの楽しみが、隣り合っているのです。

今回はそのミュジックホール的なプーランクをヴァイルとともに皆様と楽しもうという企てです。

もちろん、いつものように古高さんのピアノソロ(これもサプライズあり・・・)もお聴きください。

 いま、このように日本中が安らぎを失いかけている折に

あえてわたくしたちにこのような場を提供してくださる木下さんご一家に改めて心より感謝いたします。

どうぞ、初夏を迎えようとする仙石原に集い、ごいっしょに心安らぐとひとときをおすごしください。

            

                                        2011年3月30日

                                          太田朋子





太田朋子(おおたともこ) ソプラノ

 東京生まれ。武蔵野音楽大学を卒業。1989年渡仏、パリ・エコールノルマル音楽院を修了し、十年余りフランスを拠点にヨーロッパ各地で演奏する。ことに、ジャン・コクトオのテキストによるプーランク作曲のオペラ「人間の声」の演唱はフランス国内の新聞紙上で高い評価をうけた。
 2000年より本拠を東京に移してからも、とくにフランスの近現代歌曲の分野で活動を展開している。2002年にリリースされた、「人間の声」を含むプーランク作品によるCDは、雑誌〈音楽の友〉〈ステレオ〉等で好評を得て発売中。2004年からは"Essayez d`imaginer"のタイトルで、フランス歌曲の魅力を体感してもらおうというコンセプトのリサイタルを定期的に開催し、愛好家がふえている。
 これまでに、さまざまなオペラ団体のフランスオペラ上演にあたっての歌手の原語指導、日本声楽家協会・二期会オペラ研修所等でもフランス声楽曲の指導にあったている。

日本声楽アカデミー、日本フォーレ協会各会員。
桐朋学園大学、フェリス女学院大学および東京藝術大学各講師。


古高晋一(こたかしんいち) ピアノ                
 パリ・エコールノルマル音楽院卒業。卒業時にディプロマを取得、同校主催演奏会出演。
桐朋学園大学音楽学部演奏科ピアノ専攻卒業。
桐朋学園大学声楽科伴奏研究員を努める。 
 94年、98年にソロリサイタル、NHK-FMリサイタル、テレビ朝日「ニュースステーション」等で演奏。これまでに数多くの器楽奏者、声楽家と共演。アンサンブルピアニストとして幅広く活躍。又コンクールの伴奏においても定評を得ている。
 ジェルメンヌ・ムニエ、マリアン・ルビッツキ、アンリエット・ピュイグ=ロジェ、ジャンクロード・アンブロジーニ、大島正泰氏に師事。現在、桐朋学園大学講師、二期会オペラスタジオピアニスト。



☆開演2011年 5月29日(日) 14時〔開場13時15分〕  参加費 3,000円 (当日お支払い下さい)


☆参加お申し込みについて  ☆参加者は事前登録です。
お名前、住所、連絡方法を記載のうえインターネット、はがき、電話、FAXなどでお申し込み下さい。
複数名の時は各々のお名前、連絡先を明記して下さい。幼児の参加はできません。
予定人数に達し次第、締め切り、その旨お知らせします。あらかじめご了承下さい。

音楽やオーディオに親しむよい機会です。
ご家族、ご友人にもぜひお声がけください。皆さまのご参加をお待ちしています。

レイオーディオ 250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1083-11 
電話:0460-86-3304 FAX:0460-86-3305  E-MAIL: concert@reyaudio.com

申込終了しました

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☆交通について
日曜日の箱根方面道路は混雑が予想されます。
時間に余裕を見てお越し下さい。下記の時間は通常時です。
新宿からは小田急箱根高速バスで乗り換えなしに2時間です。毎時2(1〜3)本運行   小田急高速バスホームページ 
☆ 高速バス:新宿より小田急箱根高速バス(小田急ハルク前No,35) 箱根桃源台行き 金時登山口下車 徒歩300m
☆ 自動車:東名御殿場インターより または中央高速-富士五湖道路籠坂トンネル、須走方面より→
  →国道138号にて 乙女峠経由 仙石原方面 御殿場インターから約20分
☆ 電車:小田原駅、または箱根湯本駅より 箱根登山バス桃源台行き 箱根仙石下車 徒歩600m   
☆ 電車:湯本駅より箱根登山鉄道 強羅下車 タクシー、または箱根施設巡りバス利用
☆ 高速バス:羽田、横浜より 小田急-京急バス 仙石案内所下車 徒歩800m

            
                  


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